電極棒の仕組み 長さについて

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電極棒の長さをどのように決めているのか

電極棒

受水槽 4極 電極棒の仕組み

受水槽で使用される4極式のタイプの図を掲載します。
受水槽 電極 4極式

受水槽で使用する場合はこの4極式が多いです。減水用を減水用と渇水用の二つに分けて設置する5極式のものもあります。この場合は渇水用がポンプの空転防止を兼ね、減水用は減水警報を発報するようになります。渇水用のほうを長めに取り、減水警報を早めに発報し発見できるようになっています。

一本づつ解説します。

それぞれの電極棒の仕組み

アース

全ての電極はこの電極棒を電気が通過する為、COM(コモン、日本語訳で共通)と呼ぶこともあります。またグランドの略でGNDと記載することもあります。水槽の底面に付かないくらいで且つできる限り長めに設置します。

減水

ポンプがエアーを吸い込み空運転とならない様に停止させる為の電極棒です。水面が波打ってもエアー吸い込まないようポンプ吸い込み配管よりやや上(20cm以上~)の長さに設定します。

復帰

減水で停止した場合に復帰させる為の電極棒です。減水の電極のみですと水面が波打ったりした場合に、ポンプが運転停止を頻繁に繰り返してしまい故障してしまうのでこの復帰の電極棒が必要となります。減水より短くします。状況にもよりますが、補給されて10分くらいで復帰できるよう減水電極棒より上(15cm以上)の長さに設定します。

満水

満水の警報を発報します。ボールタップの不良により給水が止まらないことを検知したい為、通常の停止水位よりやや上、且つオーバーフロー管よりは下の長さに設定します。

減水警報中でも自動運転させる場合

減水警報が発報するとポンプは空転しないよう停止してしまいます。しかし、電極配線の断線などで、実際は水位が空転しないレベルまである場合は、応急的に警報をキャンセルさせることができます。
「アース」と「減水」と「復帰」を配線で繋ぎます。すると減水警報が発報されなくなり、自動運転ができます。
応急処置ですので、水位が下がってしまいポンプが空転した場合にはポンプの故障となりますのでご注意ください。

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