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直結増圧給水ポンプも導入されてから10年以上が経過し、逆流防止器の逆止弁の不良が発生することがあります。この逆流防止機について仕組みを解説します。
逆流防止器は主に、給水源へ水が逆流しないような機構になっている弁体です。増圧給水ポンプユニット内に設置されています。
写真は川本製作所:KDP2 赤丸印が逆流防止機
逆流しない為には逆止弁(チェッキ弁)を使用しますが、この逆流防止器はさまざまな方式をとり逆止弁が故障していても逆流しないよう2重構造になっています。
今回説明に使用する逆流防止器はWATTSというUSのメーカーで、輸入元が栗本商事となっています。国内ではタブチなどのメーカー製があります
コンテンツ
逆流防止器の仕組み
内部の構造はこのように2つの逆止弁と1つの逃し弁から構成されています。
WATTS 009M分解図
そして給水元、給水先の水圧変化に対して作動します。
通常時
通常時は第1逆止弁、第2逆止弁を通過し給水先へ水を通します。
第1逆止弁の故障時
給水元と中間室の水圧差が均衡すると逃し弁が開いて圧力を逃します。給水先には給水しません。
第2逆止弁が故障し、給水先の水圧が上がった場合
給水先からの水圧が高くなった場合、第2逆止弁で逆流を防止します。
第2逆止弁が故障した場合、給水元と中間室の水圧差が均衡し、逃し弁が開いて圧力を逃します。給水元には逆流しません。
給水元が負圧になった場合
給水元が負圧になった場合、第1逆止弁で逆流防止をします。
第1逆止弁が故障した場合、給水元と中間室の水圧差が均衡し、逃し弁が開いて空気を吸い込みます。給水元からは逆流しません。
※参考文献/図:VENN逆流防止器カタログより
それぞれの弁は下記のような部材が使用されています。
第1逆止弁と第2逆止弁
逃し弁とダイヤフラム
逆流防止器 逆止弁が入っている様子
このような感じで逆止弁が入っています。
自治体により異なりますが、年1回の法定点検が義務付けられています。新築時に保守点検を契約していない場合は年1回以上の点検をするようにしてください。
こちらのページもご参考ください
減圧式 逆流防止器 WATTSワッツ 009M2 RP 株式会社アクア
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