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テラルキョクトウ リルエース U-50PCL-32×32M52.2W
テラルキョクトウ U-50PCL-32×32M52.2W を紹介します。
- 製造時期
- 1986年~2003年
- 運転方式
- 並列運転
- 制御方式
- 吐出し圧力一定制御 減圧弁方式
- 吸込口径
- 32A
- 給水量
- 20L/min-260L/min
- 圧力設定範囲
- 2.4~2.9
- 出力
- 2.2kW
- 電源
- 3相 200V 50Hz
※本記事の写真は分解搬出したものを撮影時に簡易的に組みなおしていますのでホースなどが切断されていたりボルトナットが無い箇所がありますのでご了承ください。
弊社では本機種の修理、技術的な質問はお受けしてしておりませんのでご了承ください。ポンプユニット全体の交換は対応しております。
外観
逆止弁、減圧弁、圧力スイッチ
バイパス付きの逆止弁です。緑のハンドルを回すことで逆止弁を開くことができます。呼水をするときや逆止弁の開閉の確認ができます。30年近くも経過しますと鋳鉄製の逆止弁は閉塞しているものが多いです。
減圧弁 は調整弁のナットを回し、吐出し側の水圧を調整することが可能です。調整時は蛇口一栓全開程度の水を出しながら行います。
圧力スイッチは定番のサギノミヤ SNS-C106です。
圧力タンク
米国のAMTROL社の圧力タンク、WELL-X-TROX表記ですが、テラルの圧力タンクです。同等品として日立金属 給水用圧力タンクWX-39Vが該当します。
圧力タンクは水圧を保持する機能として利用しています。内部が破損しますと水圧の変動およびポンプの入り切りが激しくなります。
半年ごとに空気圧の点検が必要です。また3年ごとの交換が推奨されています。空気圧の目安としては起動時水圧の0.7~0.8掛けです。
39L給水用圧力タンク WX-39Vの購入はポンプショップアクアまで
フロースイッチ
サギノミヤ製フロースイッチです。
水流によってスイッチをON/OFFしています。使用水量が少なくなると(20L/min以下程度)停止動作へ移行します。
制御盤
この制御盤は制御がすべて単品のリレーで構成されています。商品によっては生産終了しております。弊社では本品の修理はお請けしておりません。
補器類
- P1、P2 圧力スイッチ
- F1、F2 フローリレー減量側
- F3、F4 フローリレー増量側
- V2R、V2S AC200V
運転信号a接点
- LC 運転共通
- L1 No.1運転
- L2 No.2運転
警報信号a接点
- BC 警報共通
- B1 故障No.1
- B2 故障No.2
- B3 満水警報
- B4 減水警報
- B5 一括警報
水位電極
- E0 電極 満水 (最短)
- E1 電極 復帰 (短)
- E2 電極 空転防止 (中)
- E3 電極 コモン (最長)
- E4 電極 減水(長)
フロートレススイッチは昔は松下電器名でしたがパナソニックになっていますので途中で交換されています。21F-G3Kは発売が1989年4月、生産終了が2019年3月となっています。
進相コンデンサーは見た目にはわかりませんが、火災の可能性もありますので経年経過によって交換推奨します。
SJM2-32X32M52.2 ポンプ 外観
SJM2-32X32M52.2 オクガイポンプ外観
同じポンプ形式でも年代によって外観が変わります。オクガイと記載のあるポンプが年式は新しく、電動機が屋外仕様のものになっています。
まとめ
この給水ポンプは1990年製のもので、30年稼働していました。各部品やポンプ、圧力タンクなど一通り新しいものになっていましたが、開けてみますと逆止弁の閉塞がみられ、配管の漏水や、ポンプの異音、動作不安定など満身創痍な状態でした。
消耗品寿命が10年と仮定しても2回以上経過しており機器の寿命を充分に使い切ったと言えます。メーカーの推奨交換時期は10年です。部品交換、オーバーホールなどを行っても15年程度が良いところだと思います。
部品が調達できなくなったり、突発的な断水の確率が高くなるため、推奨交換時期の交換をお勧めいたします。
現行品への交換ですとNX-50VFC322-1.1W-eあたりになりますが、本機種とは能力の出方が異なるため、世帯数や階高によってNX-VFC322-1.1D-eやNX-VFC402-1.5Dを選定することもあります。
弊社では本機種の修理、技術的な質問はお受けしてしておりませんのでご了承ください。ポンプユニット全体の交換は対応しております。
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