テラル PRAバルブPRA32-6.0とパイロット弁

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テラルの減圧弁制御の給水ポンプユニットの水圧制御の要、PRAバルブとパイロット弁を分解します。

テラル 吐出圧力一定(減圧弁制御) 給水ポンプユニットの種類

  • NX-PCL
  • SX-PCL
  • AX-PCL

などの種類があります。※現行機種にはありません。

AX-PCLの参考
AX-PCL403-52.2D

今回分解するものは、AX-PCLに付属するPRAバルブとパイロット弁です。

テラル PRAバルブ PRA32-6.0

これがPRAバルブ本体
テラル PRAバルブ 本体

樹脂製です。部品の型番は
テラル PRA-32
PRA32-6.0です。32の口径で6.0kgf/cm2までの調整が可能ということです。
(ポンプの能力以上の圧力には当然設定できません)
ポンプから吐出された水はPRAバルブ下側より入り、Aに吐出しされます。合わせてB側のパイロットバルブでポンプの吸込み側に水を戻すことにより水圧調整が働きます。

A側の緩衝型逆止弁
テラル 緩衝型 逆止弁

B側蓋を外したところ
テラル パイロット弁 流入側 蓋

本体側に弁体が入っています。
テラル PRAバルブ 弁体

この状態でPRAバルブの中をのぞいたところ。サーマルフローセンサー棒が見えます。上に見える穴はエア抜きバルブ用の穴です。
テラル PRAバルブ 内部

テラル パイロット弁

ねじ2本を取外し、パイロット弁の上部。上にあるねじを回し、弁体から逃す水圧の調整をします。
テラル パイロット弁 上部

上蓋を外すと弁体が見えます。ゴムでできています。テラル パイロット弁 弁体

弁体を外した様子。下の穴から中心の穴に水が逃げていきます。
テラル パイロット弁 弁体

テラル PRAバルブ の寿命

以上のような構造となっていますが、5年以上の経過で、

  • パイロット弁の外側に漏水してくる
  • 水圧が上がらない。不安定

といったような故障があります。経年数によってはPRAバルブ全体交換をお勧めすることもあります。本体も樹脂のため、劣化によりもろくなったり、内部が摩耗することで動作が安定しなくなるためです。

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