川本製作所 ポンパー KNV-505P1.5
川本製作所 ポンパー KNV-505P1.5 を紹介します。
続きを読む 川本製作所 ポンパーKNV-505P1.5※弊社では修理の受付はしておりませんのでメーカーへご依頼ください。個別の症状についての質問はご遠慮ください。
ポンプ機種
テラル NX-65VFC402-2.2W 8年程度経過
といったことがありました。閉め切ったポンプ室内ですので夏の気温によるものなのかも含め、判断が難しいところでした。
運転状況をみると、ポンプ運転ランプが点滅から早い点滅に変わり小水量停止動作に移行するがすぐに点灯状態となり運転が止まらない状態でした。高温異常というのはポンプ本体についているサーミスターで温度を検出しています。この温度が上がったので異常を検出して警報を出しています。
サーマルカメラで撮影してみました。
部屋の温度が38℃程度で、ポンプ自体は42℃でしたが、高温異常が出るほどではありません。(※機器仕様として設置場所も液温も40℃までですので良くはないです。)左上のインバータの冷却器が高温となっていますが、冷却ファンが故障しているためです。
ポンプの運転設定などを確認しながら見たところ小水量停止移行時の回転数が加速した際に設定した水圧36mに達することができず、通常運転に戻っているようでした。
修理までは揚程の設定値5m程度下げた29mとして応急処置としました。
以前に逆止弁の故障(逆流)があり連続運転で加熱したことがあったため、それも要因かと思いますが、どの故障が最初に発生したかは判断が付きません。
継続しての複数回に分けての修理でしたが結局、サーミスター、フロースイッチ、逆止弁、インバータ冷却ファンの交換、ポンプのオーバーホールを実施いたしました。
給水ポンプユニットからポンプを取り外しました。
吸込み側を覗いてみますと
ライナーリングが外れてしまっています。
ポンプケーシングを外しました。
中央部のライナーリングが破損しています。
破損したライナーリングは羽根車に吸い込まれて挟まっていますので、羽根車からゴムをひとつひとつ取り除きます。
ゴム部品ですので経年と、併せて熱をおびてしまうと膨張するようです。新しいライナーリングはツメが4つになっているので多少は破損しにくいかと思います。今回はポンプを分解しましたのでベアリングも含めオーバーホールを行いました。修理を行った結果、50Hz運転時に揚程34mが44mに回復しました。ライナーリングが破損していたことでポンプの能力が落ちていたようです。予防保全の観点からすると7年程度までにオーバーホールを行うのが無難かと思います。
※弊社では修理の受付はしておりませんのでメーカーへご依頼ください。個別の症状についての質問はご遠慮ください。
1985年頃の給水ポンプユニットです。
続きを読む 荏原製作所 32UBPPA5.4S エバラフレッシャー
給水ポンプユニットには圧力タンクがついています。
メーカーでは6か月に1回の空気圧の点検、及び3年での交換が推奨されています。
まずは断面図です。
NOKカタログより抜粋
http://www.nok.co.jp/product/fluid.html
タンクの上側に空気、下側に加圧された水が入っています。その間にはゴムの膜(ブラダといいます。図の水色の部分)で隔離されています。この上側に入った空気圧を点検する必要があります。
空気の注入口やゴム膜を空気が透過することで空気圧が低下していきます。
空気の圧縮性を利用したもので、流体の圧力を蓄えて、瞬間的に大量の圧力流体を供給したり、脈動や衝撃圧などを吸収することができます。
ところが、ブラダに穴が開くと下側の水が上側に漏れてきてしまい、最終的に上下とも水で充填されてしまい役割を果たさなくなります。
圧力タンクを切断するとこのようになっています。
写真右側は水室ですのでコーティングされてきれいですが、写真左側の空気室は水が溜まって錆が酷くなっています。本来はきれいな状態です。
穴あきの要因のひとつが空気が抜けている場合です。
空気が抜けていると、ブラダが空気室側に引っ張られ、容器と接触し摩耗します。その個所が弱くなり穴が開く要因の一つです。
ブラダも厚めのゴムで簡単にはパンクしませんが、空気が抜けたまま使用すると寿命が縮まります。空気圧の点検時は水室側の水を抜いてから空気圧を点検します。
ブラダが破損した場合はゴムの汚れや錆が蛇口より出てくることがあります。
1988年頃の給水ポンプユニットです。
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荏原製作所のwebよりポンプの取扱説明書がダウンロードできます。部品図やメンテナンス情報も載っていますので、一度熟読されることをお勧めします。
続きを読む 荏原製作所 取扱説明書のダウンロード (2017/4~)