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一般的に飲用に使用するポンプは浸出性能基準を満たしているものが使用されます。その性能を満たしていないものは使用しません。ですので、排水用の水中ポンプが安いからといって、飲用水用に使用することはありません。
この浸出性能基準について
まず水道法により給水装置に対して決められている各種性能※の中の一つに浸出性能基準というものがあります。
※参考:
給水装置というのはあくまで水道本管(公道の下に走っている水道局の配管)に直接繋がっている配管、器具などのことです。たとえば、一般家庭の蛇口は元をたどっていけば水道本管に繋がっていますので給水装置に該当します。受水槽方式の場合は、受水槽のボールタップまでは給水装置ですが、受水槽以降の配管や各家庭の蛇口に関しては給水装置ではありません。浸出性能基準の詳細※は長いので省きますが、ある程度の時間、水が停滞していても、水に有害な物質が溶け込まないようになっていると理解してください。つまり、その基準を満たした商品を使用すれば安心して飲用できるということです。
飲用に使用するポンプの場合はこの基準を満たしているポンプを使用するというのが基本になります。荏原製作所製のものでは下記のようなマークがついています。
給水ポンプユニット以外で該当するポンプは
荏原製作所
- ヘルツフリー:MMFA、AAFA、EECFA型
- 渦巻:FDP、FSDN、SCD型
- 多段渦巻:EVM、EHM、MDPA、P121、MSN型
- 循環:LPS、LPN型
- 水中:BHS、BMSP型
川本製作所
- 渦巻:GES-C、GES-4M、GN-C型
- 多段渦巻:KR4-C、KR5-C、KR4-M、KN-C、KN2-C、T・TK、TN・TKN、KR型
- 循環:PSS、PSS2型
- 水中:KUR2、US2型
テラルのハンドブック一覧には特に記載がありませんが、ステンレス製、もしくはナイロンコーティング製のポンプが推奨されると考えられます。飲食用の食材を扱う工場では、これらよりさらに高い基準のサニタリー仕様のポンプ等が用いられます。
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