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給水ポンプユニットのインバータ制御に変更した場合の節電について
震災による節電要請により節電への関心が高くなっています。
給水ポンプユニットを定圧制御方式からインバータ制御に切り替えることにより省エネ効果が期待できます。
ポンプの消費電力の算出に当たり、一般的にはマンションでの1日での給水パターンを(財)ベターリビング(以下BL)から適用しています。
このグラフは1970年代に作成されたものです。
ファミリータイプのマンションを想定していますのでワンルームマンションなどではまた違ったグラフになると思います。
朝の出勤時間帯が一番多く、あとは夕方~夜にかけて使用しているようなグラフです。
コンテンツ
給水ポンプユニットの種類による省エネ比較
上記の文献においては
となっており、定圧制御からインバータ制御への変更により 64%省エネが図れます。
エバラ フレッシャー3100給水ユニットでの省エネ率
エバラBNのハンドブックでは、減圧弁制御からインバータ制御への変更により47%省エネが図れます。
川本製作所 KF2給水ユニットでの省エネ率
川本製作所KF2のパンフレットでは、減圧弁制御からインバータ制御への変更により 42%省エネが図れます。
テラル NX-VFC給水ポンプユニットでの省エネ率
テラルNX-VFCのハンドブックでは、減圧弁制御からインバータ制御への変更により40%省エネが図れます。
※メーカーにより前提条件が異なりますので単純に数値だけの比較はできません。
カタログ記載内容によっては改修前後でポンプの出力が違うものであったり前提条件(給水圧力、給水パターン)が異なると思いますが、定圧給水からインバータまたは増圧給水に変更することにより節電効果があります。
小水量時での運転が鍵
ポンプユニットは瞬間最大使用水量に合わせて選定しており小水量時との差が大きくなります。小水量時にいかに省エネ運転できるのかが鍵で、それができない定圧制御のポンプは電力使用量がかなり多くなります。また水圧を落とすことによっても省エネが図れます。
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上架水槽を使っている給水システムの揚水でインバーター制御にしたとき、従来のオン・オフ制御との電力消費、保守、その他のメリットは如何なりますか。
モーター・ポンプの消耗度、制御システムの保全も含めて比較して欲しい。
M様
メール送れなかったのでこちらに回答を記します。
上架水槽ですが、マンションの屋上についているような高置水槽と仮定して回答します。
地上の受水槽から高置水槽へ送る揚水ポンプは一般的にインバータは使用しません。給水量を可変させる必要が無いためです。
仮に時間当たりの給水量を減らすためにインバータを使用するのであれば使用可能です。
メリットは電力消費の削減と給水量の可変がしやすいということです。デメリットとしてはインバータの保守・更新が必要です。
また自動制御で可変させるのであればセンサー類の保守・更新も必要となります。